きつ音勉強シリーズ(吃音のあるお子さん向け)

12. きつ音が出にくい話し方2

動画

 

動画の内容

 
 

スタッタくん: 「きつ音になりにくい話し方」の勉強の前に、もう一度、これまで勉強していたことを復習しよう。
 
メイちゃん: うん。
 
スタッタくん: まず、一つ目は、吃音の話し方は、悪いこと、ダメなことではない!、ってことだよ。
 
ハルトくん: うん。
 
スタッタくん: だから、吃音の話し方は、ゼロにしなくても良くて、「らく」な吃音は出てもOKだったよね。
 
メイちゃん: うん。
 
スタッタくん: そして、「苦しい」吃音は、「吃音は悪いこと、ダメなことではない」んだから、出てもいいんだけど、力が入って言葉が出ないのは苦しいから、出るのが少なくなると、話すのが楽になるんだったよね。
 

 

スタッタくん: 二つ目は、きつ音が出にくい話し方は、いろいろあって、どの方法が合うかは、吃音のあるお友達、一人一人違うんだったよね。
 
ハルトくん: うん。
 
スタッタくん: だから、色々な、きつ音が出にくい話し方を試して、自分に合った話し方を見つければ、良いんだよね。
 
メイちゃん: そうだったわ。
 

 

スタッタくん: それじゃあ、吃音が出にくい話し方をいくつか紹介するよ。7つ目は、「はじめの音を繰り返す」だよ。
 
ハルトくん: はじめの音を繰り返しちゃうの?
 
スタッタくん: うん。「お、おはよう」とか「み、み、みっつ」みたいに、はじめの音を軽く、1回から数回、繰り返すんだ。
 
メイちゃん: どうして、繰り返すといいの?
 
スタッタくん: うん。特に、ことばの言い始めに力が入ってつまって出にくい場合は、はじめの音を繰り返すことで、力がギュッて入りにくくなるんだ。それに、1回から数回程度の軽い繰り返しは、あまり目立たないから、周りの人にも、意外と気づかれにくいんだ。
 
ハルトくん: どんな感じかな?
 
スタッタくん: 例えば、このビデオみたいな感じかな。
 

 

スタッタくん: 8つ目は、「はじめの音を伸ばす」だよ。
 
メイちゃん: 今度は、伸ばすの?
 
スタッタくん: うん。「おーはよう」とか「みーーっつ」みたいに、はじめの音を少し伸ばすんだ。
 
ハルトくん: どうして、伸ばすの?
 
スタッタくん: うん。さっきの繰り返すと同じ理由なんだけど、特に、ことばの言い始めに力が入ってつまって出にくい場合は、はじめの音を伸ばすことで、力がギュッて入りにくくなるんだ。それに、短い伸ばしは、あまり目立たないから、周りの人にも、意外と気づかれにくいんだ。
 
ハルトくん: どんな感じかな?
 
スタッタくん: 例えば、このビデオみたいな感じかな。
 

 

スタッタくん: 9つ目は、「少し待ってから話す」だよ。
 
メイちゃん: 少し待つって、何を待つの?
 
スタッタくん: のどや口、体全体の力や緊張が抜けるのをだよ。
 
ハルトくん: どうして?
 
スタッタくん: うん。これも、特に、ことばの言い始めに力が入ってつまって出にくい場合に使うと良い話し方なんだけど、出にくい言葉を言おうとして、緊張したり、力が入っている時は、のどや口、体全体にギュッと力が入り、固まってしまって、うまく動かせないんだ。だから、のどや口、体全体の力や緊張が抜けるまで、少しの間待つと、話しやすくなるんだ。
 
メイちゃん: 待っていると力が抜けるの?
 
スタッタくん: うん。不安や緊張で話せなくなる時は、このグラフにあるみたいに、最初、瞬間的に不安や緊張が高くなって、のどや口、体全体がギュッって固まってしまうんだけど、少し待つと、力や緊張が抜けて、話しやすくなるんだ。
 
ハルトくん: どのぐらい待てばいいの?
 
スタッタくん: どの位強く力が入るかによって違うけど、早ければ2〜3秒、時間がかかっても5〜10秒位待てば、大分力は 抜けるんじゃないかな。
 

 

スタッタくん: そして、少し待ってから話し始める時は、これまで勉強した、「ゆっくり」「そっと」「やわらかく」「はじめの音をくり返す」「はじめの音を伸ばす」などの話し方を使って話すと、より話しやすくなるよ。        
 
メイちゃん: どんな感じかな?
 
スタッタくん: 例えば、このビデオみたいな感じかな。

関連資料・教材

 

きつ音サポートノート [子ども版]

 

『学齢期吃音の指導・支援改訂第2版ーICFに基づいたアセスメントプログラム』で紹介している教材

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