吃音理解シリーズ(子ども向け吃音啓発資料)

2. みんなができること

動画

 

動画の内容

 

 

ハルトくん: 吃音のあるお友達は、吃音のせいで、いろいろなことに困っているんだよね。
 
スタッタくん: うん。授業の発表や、日直当番や健康調べ、お友達とおしゃべりなど、色々な場面で吃音のあるお友達は困っているんだ。
 
メイちゃん: 色々な場面で困って、大変だろうな。
 
スタッタくん: そうだね。でも、みんなの力で、吃音のあるお友達の困ることは、少なくすることができるんだ。
 
ハルトくん: みんなができることには、どんなことがあるの?
 
スタッタくん: みんなができることには、次のようなことがあるよ。
 

 

スタッタくん: みんなができることの1つ目は、「最後までお話を聞こう」だよ。吃音のあるお友達は、言葉を繰り返したり、つまったりするので、お話するのに時間がかかる時があるかもしれない。でも、だからと言って、一生懸命話しているのに、「早く言って」などと急かしたり、 「ちゃんと話して」などと責めたりするのは、失礼なことだし、そのようなことを言ったら、吃音のあるお友達は、余計に言いにくくなってしまうんだ。
 
メイちゃん: だから、吃音のあるお友達とお話するときは、吃音で少し話すのに時間がかかっても、最後までお話を聞かなくちゃいけないのね。
 
ハルトくん: そうなんだね。分かった!
 

 

スタッタくん: みんなができることの2つ目は、「からかってはいけません」だよ。吃音のあるお友達は、わざとやっているんじゃなくて、本当は、きつ音にならないで話したいけど、どうしても、吃音の話し方になってしまうんだ。だから、吃音のあるお友達が、頑張って話しているのをからかうのは、とても失礼なことなんだ。
 
メイちゃん: うん、私も、そう思う。
 
ハルトくん: 僕も!
 

 

スタッタくん: みんなができることの3つ目は、「話し方ではなく、お話の中身を聞きましょう」だよ。吃音のあるお友達は、言葉を繰り返したり、つまったりするので、話していることを聞くのに、少し時間がかかるかもしれない。でも、ちゃんとお話を聞けば、言っていることが分かるはずだよ。だから、吃音の話し方でなく、お話の中身をしっかりと聞くといいんだ。
 
メイちゃん: 確かに、吃音のあるお友達は、言いたいことを言うのに、少し時間がかかるけど、ちゃんと聞いていれば、言いたいことは伝わるわ。
 
ハルトくん: そうだね。だから、吃音のあるお友達のお話をちゃんと聞かないといけないだね。
 
スタッタくん: メイちゃんやハルトくんにみんなが思ってくれると、吃音のあるお友達は、あまり困らなくて済むようになるんじゃないかな。
 

 

スタッタくん: あと、最後に1つ、みんなに伝えたいことがあるんだ。
 
メイちゃん: なに?
 
スタッタくん: うん。吃音のあるお友達は、吃音のために、授業の発表や、日直当番、健康調べなどで、困っているってお話したよね。
 
ハルトくん: うん。
 
スタッタくん: だから、吃音のあるお友達の中には、吃音で困ることを少なく、楽にするために、手助けが必要な時があるんだ。
 
メイちゃん: どんな手助けが必要なの?
 
スタッタくん: 例えば、日直当番のセリフを1人でいう代わりに、先生と一緒に声を合わせて言うようにしたり、健康調べのセリフをきつ音になりにくいように少し変えたりすることとかだよ。吃音のあるお友達は、このような手助けがあると、吃音で困ることがグッと少なくなり、楽になることがあるんだ。だから、吃音のあるお友達が、そのようにしている時は、優しい気持ちで見てほしいんだ。
 
ハルトくん: 吃音のあるお友達は、吃音があるのに、かんばってお話しているんだもんね。みんなで、そのことを分かって、応援しないといけないんだね。
 
メイちゃん: うん。

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