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吃音Q and A

 

吃音Q and A

吃音について、皆様からよくいただく質問をまとめました。吃音に関する疑問や悩みを解決するヒントとしてご活用いただければと思います。

吃音とは、ことばが「どもる」ことをいいます。「きつおん」と読みます。言葉が「吃る」とは、語音を繰り返す(「ぼ、ぼ、ぼく」)、引き伸ばす(「ぼーーーく」)、つまって出てこない(「・・・・・ぼく」。ブロックともいいます)等の言語症状が出ている状態のことを言います。
 
ただし、多くの場合吃音の問題は、単に言葉の話しにくさにとどまらずに、話すことやコミュニケーションの場面を避けたり、自分に自信が持てず自己肯定感が低下してしまったりというように、生活に支障をきたす問題へと発展していきます。その結果、少数ですが、進学や就職が出来ないという深刻な問題をもたらす場合もあります。
 

はい。「どもり」という表現はことばが吃る人を指す用語として昔から使われてきたもので、吃音は比較的新しく用いられるようになった用語のようです。「どもり」という用語は、「つんぼ」「びっこ」等と共に、差別的な意味合いを込めて使用されてきました。
 
吃音をもつ人は、「どもり」と呼ばれることで非常につらい経験を重ねてこられた方が多いので、「どもり」という用語の使用は避ける必要があります。そこで、「どもり」に変わる用語として「吃音」が広く用いられるようになっています。
 

吃音の人は、人口の約1%いると言われています。日本の人口が約1億2700万人ぐらいですから、吃音のある人は120万人(青森県や大分県、石川県などの人口と同じ位)いると推定されます。
 

これまで吃音の原因を追及する数多くの研究がされていますが、残念ながら、いまだ、吃音の原因はわかっておりません。しかし、これまでの研究から、保護者の育て方の問題、性格の問題、言語発達や運動発達などの問題などが、吃音の原因でないことはわかっています。